拝啓 社長様

拝啓 社長様

はじめまして。
私の父は小さな建設会社の社長をしていました。
昭和ひとけた生まれ、家でもワンマン、会社でもワンマン
ガンコを絵に描いたような父でした。

私は父の会社で、参謀を19年、社長を11年勤めました。

私はその生い立ちから、自分の気持ちをおさえ
周りの期待に応える振る舞いを身につけ生きてきました。
『私は自分の気持ちがわからなかった』
父のもとで社長になったことで、いきづまり
心の世界を学びはじめ、探求する中で気づいたことです。


父は晩年、人工透析となり5年を経て、最後の夏を迎えたころ
大好きな『もも』だけは食べることができた頃
私は、父の日にを持っていった『もも』を食べる父に聞きました。


「お父さん、幸せやった?」
「幸せやった〜 好きなことして、好きなように生きて、幸せやった〜」

と父は言いました。ひと月たたないうちに父はなくなりました。
それから6年の歳月を経て、ようやく私は、私の人生を生きている
そう思えるようになりました。
我慢することをやめて、できなくなったことが沢山あって
大好きなことに気づいて

「のりちゃん、幸せか?」 と今、父に聞かれたら
「お父さん、幸せやで〜 私、今、幸せや〜」って、答えます。

そして、思いました。
「幸せやった〜〜」と死んでゆける社長さんが、増えること
「今、幸せや〜」て言える社長さんが増えること

それは、私の願いです。


本日より
社長様の『幸せコンシェルジュ』勤めさせていただきます。


やはぎのりこ